初めての見積。妥当な金額で仕事受注する方法。

フリーランスが仕事を受け、報酬を頂くまでに「見積書」「請求書」の2つを書類やり取りする必要があります。今回は仕事を受けるかどうかの判断を合意するために必要な見積書の作り方について説明していきます。見積作成からフリーランスと依頼側の希望を合意して円滑スムーズに仕事を進めていくことができます。
商品を売る場合は、原価や相場の判断も想像しやすいですが、スキルを売るフリーランスの場合にはこれは不明瞭で初めて見積を作る方には難しいかもしれません。必要なのは「相場」を設けることです。今回は、「見積がなぜ必要なのか」「見積の定め方」「見積フォーマット」この3つを紹介していきたいと思います。

見積書はどうして必要なのでしょうか

社会に出て働いた経験がある人なら見積書一度は見たことがあるかと思います。改めて、説明をすると「見積(みつもり)とは、金額・量・期間・行動を前もって概算すること。(Wikipediaより)」で、「私はこのように仕事をして、仕事をしたらこれだけ報酬をいただきますよ〜。」を相手と合意を得る文書の一つとなります。

では、なぜ見積書が必要になるのでしょうか?
理由は大きく分けて、2つあります。

報酬支払い時におけるトラブルを避けられる

金額を曖昧なまま進めていくと、トラブルが起こりがちです。例えば、口頭で「10万円くらいかな〜。」と聞きながら進めて、支払い時には半額以下でしか請求書を受けてもらえないなんてことがあります。まず、見積書はフリーランスが仕事の対価に見合った報酬をもらえることを約束して仕事を始める「己を守るためのツール」になります。

依頼側が希望に応じた仕事が受けられるかの確認

依頼側としたら、依頼した仕事が希望通りに進むのか、成果物として提出されるのか不安があります。見積に記載されている条件や金額を可視化することで、交渉や仕事を発注する判断ができます。これは、「依頼側を守るためのツール」として機能することになります。

口頭ではなく、必ず書面の残る形として仕事を進めることが大事です。また、書面ベースで条件に関する交渉を行ないましょう。金額の曖昧なまま仕事をしていると、仕事自体にも熱が入りません。どれも一所懸命にがんばろうと思っても、時間やリソースは限られているもので、金額の大きなものほど優先してしまいます。

仕事をどのようにして見積ればいいのか

依頼側に「いくらですか?」「見積ください」と言われて悩んだフリーランスは少なくないはず。心のうちとしては「本当はこれくらい貰いたいけど、仕事にならなかったら嫌だな。」「あまりこの手の仕事受けたことないから、ちゃんとやれるか不安だな。」どちらかといえば、値段を吊り上げるよりも、過小評価してしまう方向へ気持ちが行きがちではないでしょうか。

相場が分からないフリーランスにクライアントに怯えず、見積をスパッと提出するための考え方をここでは紹介していきます。

案件ベースで考える

一つはフリーランスがスキルを商品化しておくと楽です。例えば、1記事(1000文字)1万円、ロゴ作成3万円、バナー作成1万円…とあらかじめ、「コレはコレ」と商品を用意しておくと良いでしょう。以前に作成したポートフォリオもこれの例として見せてあげられるとミスマッチが防げそうですね。

工数ベースで考える

もう一つが工数で考えていくパターンです。サービスやデザインを依頼側の意向に沿いながら作成していくためには、成果物を考え、作成し、試行錯誤し、また依頼側とのミーティングもあります。こうする場合に、案件ベースではなく工数ベースで考えると良いでしょう。例えば、5万円/6時間でだいたい案件に費やす時間が24時間と考えると20万円といった見積になります。
この時間単価は人それぞれですが、今まで社会人として貰ってきた時給の1.5倍くらいを想定して考えると参考になりやすいかと思います。

実際に見積を提出する

見積書を提出する際には必要な事項が記載されているか、きちんと確認をするようにしましょう。基本的には下記の項目が必要となります。

宛名

宛名の書き方は、依頼先の会社所在地、会社名、必要に応じて担当者名を記していきます。ケースバイケースとなり、依頼側の条件によって書き直しがあるかもしれませんが、基本は依頼先の所在地と会社名の記載があればOKです。

差出人情報

宛名を左上、差出人情報は右上に置きます。差出人情報は、宛名と同じく会社名・屋号(あれば)、所在地、名前が必要です。ポイントは電話番号も一緒に付け加えておくことです。相手が何かあった時にすぐに連絡を取れるような状態にしておくことは必要な気遣いでしょう。印鑑も押すようにしましょう。

見積番号

多くの仕事を同時に受けているフリーランスも、依頼している依頼側も見積の管理が大変です。見積番号を加えることで、お互いの管理が楽になります。

発行日

発効日を記載することで、見積有効期限(発行日から○週間以内など)を設定したり、依頼者側とのコミュニケーションコストが下がり、管理するための手間が一つ省けることになります。

見積合計金額

見積の合計金額を記載しましょう。項目で眺めるだけでなく、結局幾らなのかをパッと分かるようにしておくと相手にも親切ですね。

見積項目

品目名、単価、個数、合計をそれぞれ記載していきましょう。具体的な数量などが分からない場合などには「1式」とまとめて記載するのもOKです。細かく書いてあげればあげるほど、相手に親切になりますが、意味のあるものにしなければ突っ込まれた時に困る原因にもなります。

これらの事項のほかに、前提条件や、追加見積にあたる部分などを記載してあげると良いでしょう。見積書はお互いがWin-winなビジネスを進めていくための手段にすぎません。
はじめて、見積を作る時などは悩むこともたくさんあり、過小評価してしまうこともあるかもしれませんが、自分のスキルに自信を持ち、仕事を受注していくことはフリーランスとして続けていくためには必要不可欠なことなのです。