検索ではなく、冒険するインターネットPinterest。創業者ベンシルバーマンから学べる起業学

インターネットや、自分が撮影した写真をボードにピン止めするシェアできるサービス「Pinterest」。一見華やかなWebサービスに見えますが、創業期はかなり苦労をしていたみたいです。今回は、Pinterestの創業者ベンシルバーマンからスタートアップの秘訣を紹介していきます。

Pinterestを利用していると「ユーザーにこんな使い方をして欲しい」と、作り手の丁寧さを手にとって感じることがあります。検索エンジンやSNSの中でも、クリエイターを中心としたある一定の層に中毒的な人気を誇っているのが、Pinterestなのです。「こんな世界を作ってみたい」、「こういう行動が好きだ」といった、ユーザーの行動をデザインしているのが伝わってきます。

2010年にPinterestをローンチする前に、Ben SilbermanはGoogleのカスタマーサービスで仕事をしていました。この頃の彼は俗に言う「Wantrepreneur(Want + Entrepreneur:起業したいけど、やらない人)」で、ガールフレンドに向かって「こんんなアイデアもあるんだ、絶対成功する!」彼女に向かって、そう話していたところ「You shouls either do it or just stop talking about it(起業するかか、語るのをやめたら?)」と言われてしまいました。

この言葉にハッと我に返ったBenはGoogleを辞めて、友人を誘って起業します。最初はPinterestではない別のアイデアを次々と試していきますが、どうも上手くいかず。それでも彼は屈することなく、新しいアイデアを試していきます。

いくうちに、彼は子供の頃ハマっていた昆虫採集を思い出します。そこで、インターネットの世界でも、昆虫採集のような何かを集める箱が欲しいと考えるようになりました。そのアウトプットが、Pinterestでした。プロダクトも出してすぐには上手くいかず、ユーザーを集めることに必死になりました。
彼がPinterestを続けたのは「自分自身が一番のファンで、自分のような人を世界中から集めてくれば良い」と考えたからです。


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Pinterestを作っているあいだは、コアなユーザーとひたすら対話を続けて、製品の改良を続けてきたそうです。その起業への姿勢と、プロダクトへの強い思いが、インターネット時代を築いた一人の立役者へ登りつめさせました。

彼がStartup Schoolでの講演は多くの起業家を勇気付け、インスパイアを与え続けています。

数々の苦難をPinterestと、Pinterestのユーザー、そしてPinterestワーカーたちと乗り越えてきた彼から学べるところを言葉から紹介していきましょう。

“People say doing a startup is like a marathon. It’s actually a roadtrip at night with no headlights. You think you’re going to Toledo but you’re actually going to Miami and you might not have enough gas so you might need to buy gas from someone who might take you out if you aren’t driving well.

実に、起業を実践で学んできた人間の言葉だと受け取ることができます。マラソンといった理論でまとめることはできるのは机上の話で、スタートアップの真価が試されるのは何もない状態や、急に突きつけられるトラブルを前にどんな燕返しができるかといったところだと思います。

諦めずに走っていれば、いつかは辿りつけるような約束はないです。すべてを把握することは不可能であり、不完全な情報しか持たない状態で毎日を洗濯していかなくてはなりません。チャレンジの日々です。

“Those early parts of building a startup can be really lonely, and a lot of people toil. People tend to think, we just need to work harder. I need to go out less, turn on the lights less, sit closer to the screen.”

スタートアップはハードワークになりがちで、そして何よりも孤独です。しかし、そこばかりにこだわっていては創業者は自己満足してしまうことになってしまうだけです。あくまで、市場はオフィスの外にあって、たまには隣人やオンラインで誰かに出会って、ミートアップなどして誰かと話すことが大切です。

そうした時間を消費と捉えるのか、それとも投資と捉えられるのかが起業家の姿勢だと考えられます。自分は一体、誰のためにサービスを作っているのかに立ち返ってみるのもよいかもしれません。

“If you are going to go on this 5-10, 15 year journey, build something you love. You’d have to be the most mercenary person in the world to give up 10 years of your life just to make money.”

アイデアに愛があるのかどうかを確かめましょう。自分が好きなものをやるだけでは趣味になってしまいますが、ただイケそうなもので自分が興味の湧いてこないものを選んでしまうと旅行ではないので、5,10,15年の旅を走っていくことは難しくなってしまいます。

アイデアは、その後からどうやって上手くやるかと同じくらい大切なポイントとなりうるのです。禁欲的な人間でも、15年すべてのリスクを背負ってやるのです。

スタートアップの創業者も最初は普通の人です。粘り強く、サービスを諦めずやり続けた人だけが成功を見ることができるのです。