合法大麻市場は3年後に1兆円!?アメリカで注目されるグリーンラッシュとスタートアップ

アメリカの合法大麻市場は2016年、約8,000億円までのぼると数値で統計が出ました。お菓子のオレオよりも売れているというこの市場、まだビジネスが下地状態。タバコやお酒、コーヒーに並ぶ嗜好品として成立していくのでしょうか。徹底的に研究していきます。

UberやAirbnbはサンフランシスコを台風の目として、業界に破壊的イノベーションを起こしました。両社それぞれ、法律的にはグレーゾーンから始まったサービスでしたが、やがて絶大的なニーズは法律をブレイクスルーし、後者が見直しが要するほどの事態を引き起こすことになりました。

アメリカらしく、多種多様な民族が暮らす国家ゆえのイノベーションでもあります。今日、伸びている市場の一つに、それとは逆に、法律の規制が緩和したことで発端している業界があります。”合法大麻(カンナビス)”市場です。カンナビスそのものへの言及は、法律で厳しく取り締まりはあるものの、実際にはタバコやお酒と比べても害は少ないと見解もありました。オバマ元大統領もかつて服用してたと明かし、来たる2014年1月1日にコロラド州で嗜好品としての大麻販売が開始されました。解禁されているエリアでは、21歳以上がタバコやお酒と同様に問題なく購入できます。


詳しくはこちら

3年後には1兆円。驚異のグリーンラッシュが幕開け

大麻解禁運動の背景には、「節税」があります。大麻は乱用を防ぐために、規制がなされていたものの、一方で、医療用大麻としても利用されていました。もし、あなたが医療大麻ライセンスを保持していれば、合法的に大麻を購入できるものです。このライセンスは、特に大きな病を患っている人に限らず、ちょっとした頭痛持ちでも申請ができます。旅行客でも体調不良を訴えれば、発行してくれるという噂もあるほどです。
こうした曖昧な取り扱いがされている状況では、税金を費やして取締まるにはコストパフォーマンスが良くはありません。合法であるタバコやお酒と変わらないのであれば、解禁するべきだという論調が徐々に普及していきました。大麻市場が始まっていく発端はスタートアップではなく、政府にあったわけです。既に、コロラドに続き、ワシントン、アラスカ、オレゴンの四州で、娯楽目的の大麻が販売されています。3年後に、その市場は1兆円を突破するともいわれています。

注目するべきは、大麻のポジションが「嗜好品」である点です。嗜好品は、タバコやお酒だけでなく、コーヒーもそれに当たります。いずれの市場も、生活と密着した週間的な消費物になりうると考えれば、「カンナビス市場」は確実に金のなる木と指される市場となります。21世紀のマイルドセブンや、マルボロのようなブランドとなるべく、数々のスタートアップたちが走り出しています。しかしながら、規制緩和と二人三脚で進んでく市場になるため、各社身長に売上の桁を伸ばしていく姿勢を示しています。その数も、まだ多くはないです。いくつか、注目の会社を見ていきたいと思います。

時代の勝者となりうるか、大麻スタートアップ10選

MassRoots

サービス名 MassRoots(マスルーツ)
創業 2013年4月
資金調達額 2016年10月に上場
サービス内容 50万ユーザーが利用しているカンナビスのSNS。Instagramのようなインターフェースで、カンナビスでの体験をシェアすることができるサービス。投稿を通じて、近くにいるカンナビスフレンドを増やすこともできます。カンナビスを一つの”コミュニケーションツール”として展開しています。

Grassp

サービス名 Grassp(グラスプ)
創業 2014年
資金調達額 約1.5億円(エンジェル投資)
サービス内容 大麻を売る権利がある医師と、買う権利がある患者を繋ぐプラットフォーム。快適に、安全にかつ、すぐにカンナビスを手に入れることができる通路を形成しています。

Leafly

サービス名 Leafly(リーフリー)
創業 2010年3月
資金調達額 2011年に非公開企業に売却
サービス内容 カンナビスには様々な種類があります。同じリンゴでも産地や食べる時期がことなれば、味や色が異なるように。味覚だけでなく、匂いや効果が決め手となるカンナビスは、まだそれを判断するだけの情報が少ないです。Leaflyはカンナビスのレビューや、効果の度合いをユーザーが紹介することで、情報をクリアにしていきます。

Nestdrop

サービス名 Nestdrop(ネストドロップ)
創業 2013年4月
資金調達額 約1,500万円
サービス内容 人がストレスを感じた時に、Uberのようにカンナビスを届けてくれるアプリ。カンナビスは未だ、製品として一般的に周知されておらず嫌悪感を抱く人もいます。そうした人たちにばれないように、プライバシーを保護し、かつ信頼できるカンナビスを1時間以内に届けることをミッションに掲げています。

KannaLife Science

サービス名 KannaLife Science(カンナライフサイエンス)
創業 2010年
資金調達額 約1.5億円
サービス内容 製薬を専門とし、これの研究と開発を行なっています。これから普及していくカンナビスを、誰もが気軽に使うことができる新しい治療薬になると捉え、乱用を防ぐための仮説と検証が日々行なわれています。

Eaze

サービス名 Eaze(イーズ)
創業 2014年7月
資金調達額 約25億円
サービス内容 カンナビスのマーケットプレイス。カンナビスを必要としている患者と、提供できる近隣の人たちを結びます。カンナビス単体だけでなく、カンナビスと合わせて食べることができるクッキーやチョコレートなども、このプラットフォームから購入することができます。

GlowBuddy

サービス名 GlowBuddy(グロウバディ)
創業 2014年7月
資金調達額 約1.2億円
サービス内容 カンナビスを育てる人のためのマニュアルを提供するサービス。ただ育て方を提供するだけでなく、育成レポートを共有することで失敗しないカンナビスを育てることができます。カンナビスの成長データが蓄積されているため、明確な選択を与えてくれます。

Flow Kana

サービス名 Flow Kana(フローカナ)
創業 2014年
資金調達額
サービス内容 カンナビスが大衆に解禁することを秒読みに、CLEAN CANNABIS MOVEMENTの象徴として発足。生産から宅配までを手がけています。生産を行なうことで、早い段階でブランドを確率しようというのが目論見です。フレーバーにも力を入れており、多様な味を楽しむことができます。

Meadow

サービス名 Meadow(メデュー)
創業 2014年
資金調達額 約2.2億円
サービス内容 カンナビスのECサイト、オンデマンド配送として展開。医療用カンナビスとして、証明カードを持っている人に限定して届けるだけでなく、持っていない人にはカードの取得方法までを案内してくれます。DropboxやAirbnbと有名スタートアップを輩出しているYコンビネーターを卒業しています。

TruLite Industries

サービス名 TruLite Industries(トルライトインダストリーズ)
創業 2013年5月
資金調達額 非公開
サービス内容 LEDライトをガーデニング作業に積極的に取り入れることで、より多くのグリーンハウスや室内栽培を成功させることを目的としています。このガーデニングの対象となる栽培物の中に、カンナビスを強調しています。

必ずしも土地柄に影響があることは言い切れませんが、解禁がほとんど約束されているカリフォルニア州や、すでに娯楽利用の空気が広がりつつある場所からムーブメントが始まっています。今回は、デイヴィッドCEO自らが、カンナビスをこよなく愛していることを公言しているMeadowへ、カンナビスを使ったスタートアップの経緯とこれからについての取材を行なってきました。

カンナビスは医学的な見解からも推奨されている。例えば、頭痛を和らげたり、吐き気を抑え、また緊張感を緩ませて、リラックスをさせてくれる。まださだかな結論は出ていないものの、ガンの予防にもなりうるという声もあるほどなんだ。

 私の夢は、世界中でカンナビスが合法になることだ。これまで、カンナビスに助けられてきた場面はたくさんあるし、これを使えば、もっと多くの人が楽になれるはずだ。

 カンナビスのスタートアップで肝となるのは、流通だ。きちんとしたメーカーがまだない為、私たちには2つの選択肢しかない。1つは、自分たちが信頼できるメーカーになることだ。そして、もう1つが最も信頼できるメーカーを探し当てることだ。長いこと、カンナビスの愛用者であったことは事実であるから、これはそんなに難しいことではなかったよ。

時はグリーンラッシュへ突入・・・

1848年にカリフォルニアで起こった”ゴールドラッシュ”になぞらえて、”グリーンラッシュ”が起ころうとしています。カンナビス服用者であろうと、反対であろうと、感情抜きにすれば、儲かる市場です。アメリカを起点に世界中の人たちが使うような消耗品がこれから新しく開拓されようとしているのです。2020年までに1兆円の市場になると期待が高まりつつあるも、動きは規制緩和と二人三脚で進んでいきます。メーカー、流通、EC、ソーシャルサービス、今まで業界を作り上げたマーケットインがこれから中継されていくのです。もし、グリーンラッシュで一山当てたいなら、まだ間に合うかもしれません。