一人でスタートアップ!ソロファウンダーは良いの?悪いの?

スタートアップには、果たしてチームが必要不可欠?共同創業も、ソロも経験した上でスタートアップの始め方について気づいたことがあるので、今回はソロファウンダーの目線に立って説明していきたいと思います。

スタートアップを考えてみたとき、共同創業者がいるかいないのかは非常に大きな問題です。不確実性が高いスタートアップには、プロダクトや事業そのものよりも、投資家がチームに投資する方がリスクが低く、実際にソロでやるよりも30%ほど資金調達量が多く、2.9倍の成長が見込まれるとされています。

Y Combinatorや、他の投資家も揃って「チーム投資」を主張するため、そのデメリットに対して目が向けられにくいということもあります。したがって、「いざ、スタートアップを始める!」と決めた人の多くが、まずプロダクトよりも、共同創業者探しに集中することが多い傾向にあります。

果たして、本当に共同創業者というアイデアは正解なのでしょうか。
今回はソロファウンダーのメリット、デメリットをそれぞれ紹介していき、どのような始め方こそ理想であるのかを考えていきたいと思います。

ソロファウンダーとは?

ソロファウンダーは、一人創業者で始めるパターンを指します。どちらかというと、ローテク(飲食や美容院など)に多く、短期間で急速な成長を遂げることが強いられるテクノロジー領域での起業には向いていないとされています。投資家もソロファウンダーへの投資は嫌がり、企業評価が低く見積もられてしまう傾向にあります。

しかし、共同創業者がいるスタートアップであったとしても、最初は一人だったというケースもあるのです。

例えば、ファイル共有ストレージサービス「Dropbox」のドリューヒューストンは、一人でY Combinatorに応募しました。(応募後、パートナーであるポールグレアムに「共同創業者がいなきゃダメだ。」と言われ、まるで結婚相手を探すように2時間で見つけたという逸話があります。)

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ソロファウンダーのメリット

意思決定が早い

スタートアップの優位性としてあげられる「意思決定速度」は最速です。新しい機能を追加するにも、サービスそのものを変更する(ピボット)のタイミングも自分次第なので、正しいか正しくないかはともかく、決断は急ぐことができます。
また、責任すべてが自分に押しかかるためプロダクトへの当事者意識が高まります。

プロダクトがぶれない

たとえ、二人であっても話し合っているうちにプロダクトが迷走してしまうことはありがちです。最初は「学割をどの事業者も簡単に発行できる仕組み」だったのが、「プロフィールに応じて割引をカスタマイズできる」と肥大化してしまった発想に陥ったり、まったくの別プロダクトにどんどん移行してしまうことがあります。
プログラミングの世界でも、JavaやElixir、Clojureは一人のプログラマーによって作られました。

ファウンダー同士の仲違いがない

成功確率をあげるのも共同創業者ですが、失敗の要因になるNo.1も「共同創業者」です。ビジネスパートナーといえども、共同創業者も人間です。ビジネス以外の面でも気を遣ったり、ストレスが溜まったりするようなこともあります。こうしたプロダクト以外のことを考える必要がないのです。

ソロファウンダーのデメリット

作業進行が遅い

意思決定が早いのですが、一人区ではできることに限りがあります。プログラミングのスキルがなければ、サイトそのものを作ることができずに止まってしまったり、時間にも限りがあるため、やらなければならないことに追われて、時間を非効率に使いがちです。
CasterBizやアウトソーシングサービスが充実しているので、これらのサービスを積極的に使ってみる決断と資金力が必要になります。

自分のデメリットを補完できない

スキル面に限らず、性格的な面における自分のデメリットがプロダクトに反映されやすい傾向にあります。完璧主義者は完璧にやりすぎるがゆえに完成させるのが遅かったり、逆に手抜きが多い人はプロダクトに粗さが目立ってしまったりと、デメリットがそのままプロダクトに反映されやすいのです。

心が折れやすい

起業家はPMF(プロダクト・マーケット・フィット)するまで、何度でも0に戻る恐怖と戦いながら進んでいきます。迷ったときや、成果が出ずに厳しいときに共同創業者がいることの心強さは並でないことでしょう。一方で、共同創業者がいるからこそ、なあなあになってしまうことも否めません。
身内にいれず、積極的に起業家コミュニティに参加するようにすることが一つの解決策です。起業家はみな、同じ孤独と恐怖を抱えているので、これらを分け合うことができるのは同じく起業家だけなのです。

結局、ソロファウンダーがいいの?共同創業者を見つけるべきなの?

スタートアップは確率でしか言えません。必ずしも、共同創業者がいる方が成功するわけではありませんし、ソロファウンダーだから失敗するというわけでもありません。ただし、理想はチームありきで「何をするのか」考えるよりも、プロダクトありきでチームを探した方がよほど問題が起きにくいということです。

そして、プロダクトがあった方が人を呼びやすく、賛同を得られやすいというのも言えています。そして、ソロファウンダーでやればやるほど起業家としてのスキルセット、マインドセットが高められていくことでしょう。


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