「ユーザーと話し、またデータを見るべき」 Reddit、Twitch創業者たちが語る素晴らしいプロダクトを作る方法

Y Combinatorが2017年4月より実施してきた起業のためのMOOCS「Startup School」講義内容をポイントにしぼってまとめていきます。今回はマイケルサイベル(Y Combinator)、スティーブハフマン(Reddit/Hipmunk)、エミットシアー(Twitch)による「How to Build a Product I with Michel, Emmet Shear and Steve Huffman」です。

登壇者の紹介

マイケルサイベル

Y CombinatorのCEO。創業したSocialcamは、2012年にオートデスクに買収され、エミットシレーの指導のもとでTwitchとなったJustin tvは、2014年にAmazonへ売却となりました。スタートアップ業界に入る前には、アメリカ上院選挙キャンペーンの財務担当ディレクターとして1年間務めてきました。

スティーブハフマン

RedditのCEO。2005年にRedditを創業し、翌年Y Combinatorに採択され資金調達に成功します。2006年には老舗メディアであるCondeNast(Wiredの運営元が親会社)に買収されました。2010年に旅行メタサーチのHipmunkを創業し、2016年に売却へ。

エミットシアー

TwitchのCEO。2007年にJustin tvをジャスティンカンやカイルヴォットと創業し、Y Combinatorより支援を受けたのちにTwitchへピボット。月100万人以上のゲーム実況者を迎え、2014年にはAmazonへ売却となりました。

素晴らしいプロダクトを作るために必要な5つのこと

内容はアーリーステージの起業家に向けて講義された内容となっています。
アーリーステージは、すでにプロダクトをローンチしている状態で、初期のユーザーがすでにいる状態を指します。

使って欲しかった人たちの意見を聞く

スタートアップにおいて、最も重要なフェーズは「ユーザーヒアリング」です。ヒアリング対象はヘビーユーザーをメインとし、相当数の「顧客と話す」を初期にしていました。とりわけ、価値があったヒアリングはヘビーユーザーではなく、Twitchを離れ、YoutubeやStreamへ移ってしまったユーザーの意見でした。リテンションしなかったユーザーこそ、自分たちが間違っている本当の理由を知っています。Twitch最大の問題の一つは、「チームリキッドスタークラフト(ゲーム)」のファンサイトに掲載されていなかったことです。

MVPではなく、Minimum Remarkable Productを出す

実用可能な最低限のプロダクト、すなわちMVPを出すことが起業して一番始めの試練となります。いわれているMVPは、ユーザーが単機能でもサービスを利用して、ぎりぎり生存できるプロダクトを指しますが、それはローンチするには遅すぎます。Amazonが使っているMinimum Remarkable Productは、どんなものなのか見せられるプロダクトです。例えば、Dropboxはバックアップの開発に時間がかかりMVPを出すことは困難でした。そこで、Dropboxが出したのがサービスの様子をあらわしたビデオでした。これにより見込み顧客のメールリストを確保することができました。

アイデアは顧客からもらう姿勢が大事

顧客と話す場合に、勘違いされがちなのが「アイデアを検証する」ための用意をしてしまうことです。顧客と話す最大の目的は「アイデアを得る」ことです。自分の考えを促すように検証することは時間の無駄で、アイデアを得るための準備をしなければなりません。

毎週顧客と話す必要はないが、毎週データは見る

アーリーステージではデータを見て行動を選択していくこともユーザーヒアリングと同様に重要です。毎週、ユーザーと話す必要はありませんが、毎週をデータする必要はあります。それでも、毎日見る必要はありません。毎日見ていると、データを見ることに満足してしまいます。毎週見て、データが上向きなのか、下向きなのか、それがどうしてなのかを考えることが大切です。

プロダクトマーケットフィットするまでの戦い

ユーザーと話し、データを見て、決定をし、プロダクトを作り、それをリリースし、成功か確かめ、そして開発をする、というサイクルを繰り返していきます。初期のこのサイクルから「プロダクトマーケットフィット」することで逸脱できます。それまでは、重い岩を山頂まで押して運んでいくようなもので、プロダクトマーケットフィットした後は、岩が山頂から下っていくようになっていきます。